インド亜大陸の南西に浮かぶ島国「スリランカ」。長い植民地支配の後、独立したインド洋の真珠と呼ばれる美しい国。
多数を占める仏教徒のシンハラ人、ヒンズー教を信じるタミル人などで構成される共和国です。
いまだに女性への差別は残っており、DVを受けた少女たちは社会的弱者となって、厳しい生活を送っている現実があります。
ふとしたことから、この国の少女たちに日本の伝統文化である組紐を教えてみたいという思いにかられて、はや10回の訪問となりました。
コロナパンデミックの影響で、交流が途絶えていましたが、また行きたいという思いがつのる毎日です。
私が毎回訪れるのは観光都市キャンディの中心から10Kmあまり離れた田舎です。
そこでは50人ほどの少女たちが共同生活をしており、WDCという団体が彼女らを守っています。
スリランカの国土はおよそ日本の四国と九州をあわせたほどの面積で、そこに約2100万人が暮らしています。
学費は無償、医療費も無償が基本ですが、このところの財政難に悩んでいます。