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無事これ名馬
無事どころか傷だらけ
1970年代
3度の感電事故
その1
私の仕事「電気工事」のそのころは危険と隣り合わせの毎日。
ちょっとビリビリする程度は感電のうちに入らない。 福岡県石原町のある工場での改修工事での出来事。
天井走行クレーンの電力供給線(裸線)を張り替えるために、高所に登る。
地上の同僚が電源を切ったとの合図で、電線をつかむと おっと「生きてる! 」。
220Vで感電すると、電線を握った手が自分の意志で離れない。 叫ぼうとするが声がでない。
そのうちに同僚がい変異に気づいて主電源を切ってくれて事なきを得る。
慣れ程怖いものはない。 手袋、検電器は常識だろうが。
その2
夜間のトンネル照明保守工事でのこと。
最初から活線(電気が通じている)工事とわかっていたのだが、うっかり460Vで感電。
肩から腕が抜けたような衝撃。 意識はあり、やけども無いが、そもまま戦線離脱して、3日ほど無気力のまま。
その3
八幡西区黒崎の基幹病院での増築工事。 廊下の配線間違いがあり、天井裏に上がって活線でつなぎ変えをしている際、
電線が首のあたりにふれてしまい、そのまま意識不明になる。
気が付くとベッドに寝かされていて「なにこれ? 」。
聞けば同僚が天井の点検口から引っ張り出してくれたもよう。
自殺未遂ではないが
当時の住宅公団アパートでの工事で
室内足場の上で電気配管作業中に誤って天井の金物が右手手首に深く刺さってしまった。
手首の動脈が切れて血が吹き出し、幸い近くに外科があって、緊急手術で一命をとりとめる。
冷静に対処してくれた先輩と当時の外科医に感謝。
1980年ごろ
墜落事故
次は転落
ある倉庫の照明工事中のこと。
高く積み上げた砂糖の袋の上で作業中に、安全靴のかかとが袋の角にちょっと引っかかってしまった。
あっと思う間もなく、床にお尻から落ちて立ち上がれなくなってしまった。
そのまま40日間の入院生活となるが、この話には「オチ」があって、入院期間中
私の長年にわたる悩みの種であった「痔」を解決できた。
なんと当時名医と言われた外科医がギブスで固めたままで痔の手術を引き受けてくれた。
ただし、背骨が曲げられないので麻酔が効かず、一時間半にわたる手術中「痛い! 痛い!」と叫び続けた。
このおかげで痔とはおさらばできた。 人間万事塞翁が馬。!
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続く
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